2015年8月31日月曜日

8月7日の嫌な感じ

8月の急落を事前回避できなかった要因は、少し前に「反省と戻りの推定」に書いたが、もう一つ思い出した。


8月7日に感じた「嫌~な胸騒ぎ」を無視してしまったことだ。

あの時に感じた「嫌~な感じ」って、もう少し具体的には、何だったのか?
後年の転ばぬ先の杖として、思い出して記録しておきたい。

1:ファンドの時価総額の伸びが鈍った、頭打ちになり、じんわりと目減りを始めた。

世間は6月ぐらいから相場の勢いがなくなっていたが、ファンドの勢いは続いていた。
なので、ファンドの鈍化が始まっても、その意味を深く考えずに、のほほ~んと過ごしてしまった。
つまり感受性が鈍化していた。アンテナの感度が鈍っていた。

2:この株は、ここで、こういう風に上がる、という予想が下に外れることが多くなった。
予想と現実がどちらに外れるか?
これは相場の勢いを察知するには重要だ。
予想が上に外れる、つまり思った以上に上がるときは頭に乗って良い。
一方、下に外れだしたら警戒警報だ。

今回は、下に外れだしたにも関わらず、警戒行動、相応のポジションの縮小を実施しなかった。
しなかったどころか、6月5日に現金化した中国ポジションを米株に放り込んで放置してしまった。
これは、大反省
である。

3:外部に悪いニュースが、平常よりも増えた。
中国、タイ、マレーシア、ギリシア、中東アフリカ、、、思い出せばきりがない。
日本のマクロ統計も勢いが鈍化していた。
でも、ファンドが好調だったから、それらのニュースの影響を冷徹に見る目が曇ってしまった。

あまり神経質になる必要はない。
投資は、心が委縮しては失敗する。


しかし、自分の状態を冷静に見つめる「もう一人の自分」を心の中に住まわせることを忘れてはならない。

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