2017年6月7日水曜日

25000円への道

6月の株式市場は2万円の壁と戦っている。
2015年に続いてのチャレンジだ。



2万円の意味は大きい
1980年代後半から1990年代前半という約10年間に及ぶ巨大なバブルの塔(Head and Shoulder)のネックラインが2万円なのだ



2万円を抜けると世界が変わると思う。
日本株の喪が明けるのだ。

現在は、2017年以降の足掛け3年をかけた下三尊(Head & Shoulder)が完成しつつある。

これを抜ければ、チャート的には25000円が目標になる。




25000円とは、現在から25%上である。
業績が+25%増大すると市場が期待することを意味する。

<< その背景は何だろう? >>
まずは、日韓関係の改善が25000円の道をサポートするだろう。
日韓関係の冷え込みで下落した韓国関連株が戻れば指数全体が押し上げられる。
特に外人投資家の日本売りの理由の一つが、対中国、対韓国との関係の冷え込みであったわけで、これが「Less Negative」に転ずれば、買戻しが発生する

一方、韓国株は新値を更新してきた。


文在寅(ムン・ジェイン、1953年1月24日 )が次の大統領になりそうだという期待とともに韓国株は上昇してきた
2016年12月9日は、日本株における2012年11月14日と同じように、韓国株にとって歴史的に重要な日だったのだろう
参考:日本の2012年11月14日に関して:https://www.facebook.com/shoka.haruyama/posts/1530877500319105?pnref=story



文在寅は、日本ではかなりの強硬派と報道されていたが、実態はもうすこし大人の政治家らしい。
文在寅&安倍会談後に、
安倍首相が「話ができる相手だ」と評価したという話が漏れ聞こえている。

少なくとも、
会話が成立しなかった朴槿恵前大統領よりは良いということだろう。
(なお、日米関係に関しても、安倍首相はオバマよりもトランプの方が話が通じると評価してるらしい)


文在寅の評価はこれからだが、少なくとも現在までの彼の成果は、
韓国国内に安定と秩序が戻る方向を国内外に知らしめたことだろう。
だから、株式市場が評価したのだ。
これは重要だ。
日本の安倍政権の誕生がそういう意味をっ持っていたのと同じだと思う。

安定と秩序、そしてその後の期待を織り込んで韓国株は高値を更新した


北朝鮮問題は、米中のパワーで抑え込まれるが、問題の先送りに過ぎない
文在寅の韓国が、国際政治という面で完全に日中米が安心して信頼できる状況にはなったとは、まだ言えない状態では「先延ばし以上の大胆な政治的軍事的な決定は困難」ということだろう。

上に書いた日韓関係の最悪状態からの改善の兆しと同様に、日中関係もゆっくりだが改善が続いている。
下の記事もその方向に合致する動きだと評価できる。


日韓正常化 + 日中正常化 
両方が合わされば、パワフルな株高要因
になるだろう。

なお、北朝鮮問題に関しては、朝鮮半島問題の専門家からきいた話では、米中の強烈な飴と鞭により、危機の先送りが出来たという事のようだ

下の記事は、先送りができたゆえの動きかもしれない



北朝鮮としても、核実験以外はやるだけやったのだから、一旦は引いてみせる価値はある。
これから飴を大量に貰えるのだから
飴には、上の記事にあるように、中国とロシアからの援助が当然含まれる

25000円への道のイメージを膨らませてみると、
23000円:18年6月、25000円:18年12月なトレンドになるかもしれない

チャート的なお絵描きを図示すれば


もう一つの図では


いずれにしても、ゾーンの上限に近いところまで上昇するのだから、その後は達成感による調整かもしれない。

東京オリンピックの前にピークを打つ
相場的にも綺麗だ


ちなみに、ドル円だが
過去25年間は、50円~150円というボックスの中で動いてきたと見える



最近は、100円~120円が居心地の良いゾーンに見える
居心地とは、政治的に軋轢が起きないという意味合いが大きい



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