2017年2月28日火曜日

社会制度をゆり戻しているポスト冷戦

1945年以降の冷戦で福祉社会が促進された。
多くの先進国では、現行の政治制度、財政制度では維持不可能なレベルまで、福祉が高まった。

福祉の上昇は、均質社会の幻想も醸成した。

冷戦が終了は、この大きなトレンドの修正、反転を起こしている。

福祉上昇が止まる。
維持不可能だからだ。

社会が均質性を上昇させるという思いも縮小する。
経済格差が拡大するからだ。


かつての社会構造の方向への揺り戻しが起こっている
階層社会、クラス社会、身分社会

均質なインターネットが、グループごとの
SNSへ移行したのも、そのトレンドに合致する

参考ブログ記事
< 長期的な視点 >
先日10年以上のお付き合いのある米国人エコノミストと話をしていたら、彼が以下のことを述べました。年金などに代表される社会福祉制度は、ある意味では東西冷戦の産物であります。当時は、自分の陣営はこんなに暮らしやすい社会だと見せる事が政治的に重要でした。その社会福祉制度が計算上成り立たない仕組みであったとしても、冷戦の間だけでも維持する必要がありました。しかし、もう冷戦が終了し、維持が不可能なものを続けることが政治的に不要となりました。政治的に不要なものは、経済的に成り立つレベルまで縮小されるか、廃止されます。われわれは、政治のショーが終わった事を認識する必要があるのです。