2016年11月19日土曜日

トランプ大統領登場 (2)トランプの政策

トランプの政策は
1:反エスタブリッシュメント、反ワシントン
2:個人・企業に対する減税(=財政赤字拡大)
3:中国などの関税引き上げ、TPP貿易協定反対
4:規制緩和、特に金融
5:オバマケア修正
6:世界の警察官という立場の修正
という特徴を持っている

なお、選挙が終わったので、選挙期間中のアグレッシブな言い方から、お決まりの現実路線への修正が始まっている

1:共和党の主流との手打ちが開始されている
ワシントン、大企業のクソッタレどもをぶっ潰せ!という気持ちはあるものの、制度やルールを変更するには議会の協力が必須であり、上下両院を抑えた共和党の本流と手を取り合うのは素直な作戦だ
2:法人税15%までの引き下げに関しても、下げ幅を圧縮している
3:対中国強硬路線も修正へ向かっている
米中の経済関係は今や深く結びついており、そう単純に喧嘩別れできるものではない。しかも米中関係悪化で景気が悪化すれば2年後の中間選挙で共和党が議会の過半数割れになるリスクもある。

4:金融規制の撤廃も軌道修正
金融規制の完全撤廃の方針から巨大ノンバンクに課されている厳しい資本規制を緩和するなど特定の項目の見直し作業を優先する方向になってきた
トランプの家業に関連する不動産証券化規制の緩和は可能性が高い。


5:オバマケアを破棄するのではなく、部分的な修正に留めて、それをトランプ・ケアだと宣伝する方向が見えてきた。廃止はトランプ支持者を構成員であるpoor whiteに得策では無いからだ。しかし、医療保障からオバマの名前は消したい、という作戦だ

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