2015年4月5日日曜日

一番伝えたかったこと 銘柄の考え方 (3月のセミナー)

外国の株に投資する時に大事な事

3月のセミナーで一番伝えたかったことは、
「投資を職業としない個人投資家」が保有するに適切な銘柄
の部分でした。

それを今日は掲載します。


外国の株に投資する際に重要な事

1.日本人でも豊富な情報をタイムリーに入手できる

自分の投資する海外企業の情報が、日本に住んでいる日本人でも容易に入手できることが重要です。
翻訳されるまでに1週間以上かかるようでは、投資という観点では不適格です。
現地のHPや情報サイトを見るとしても、英語以外の外国語だと平均的日本人では無理です。

投資した企業は、その日から「良くなってる? 悪くなってる? 大丈夫?」を知るために、情報を入手できることが大切です。
誰かにコレが儲かるよ、と言われても継続的に情報が入手できない企業なら投資を避けた方が賢明です。

2.自分で使っている、知っている、身近さ
肌感覚って重要です。
外国株に限りませんが、投資する企業が、何をしている企業なのか、、これを自分で理解できることが大切です。

誰かにコレが儲かるよ、と言われても自分が理解できない企業なら投資を避けた方が賢明です。
理解できない事、未体験の事、そういう場合、何かあったら右往左往して安値で売ってしまう事になります。または、脱出すべき時に、そのサインを見逃すことになります。

例えば、スターバックスは知っている、使っている、理解できる、に該当しますね。
facebookもそうですね。
でも、Thermo Fisher Scientific 、知らない、ワカラナイ、ですよね

3.理解できるシンプルなビジネス
儲かる株かもしれないけど、理解できない複雑なビジネス、多岐にわたる複数のビジネスをしている企業に投資するのは避けましょう。

上記2で書いたことと同じですが、あれもこれも沢山のビジネスをしている企業は、一般的には成熟企業です。色んな事を経験して結果として、その状態に到達したのです。(成熟した企業に投資しても、一般的には大きなリターンは期待できません。)

逆に、操業10年未満なのに、本業をなおざりにして、あれやこれやと手を出す経営者がいます。春山の30年ほどの経験では、そういう経営者は失敗することが多かったです。

投資家の視点からも、経営者の視点からも、選択と集中は重要です。
集中できるから、他のあれやこれやにと手を出す経営者や投資家に負けない
のです。



現在の経済や金融の状況、サイクル的見地からして重要な事

4.金融の本格引き締めまでは、景気への依存度が高い企業は避けたい

景気がそれほど強くない局面では、決算発表では「期待>実績」に陥りやすいです。
利益が外部要因(景気)に左右される企業、換言すれば他力本願の企業は避けたいですね

足元の状況だと、建設、資源エネルギーは手を出したくない、と春山は思っています。


春山の経験から重要と思う事

投資するなら、数年間にわたって、良いリターンを得たいですね
それは換言すれば、
5.賞味期限が長い投資ストーリーに投資しよう
代々木公園にデング熱を媒介する蚊が出た!
キンチョールが売れる、その株を買え!

これは数日で終わってしまう投資ストーリーです。
9時から15時まで画面に張り付いていないと、売りタイミングを逃して、大損をしてしまいます。
こんな賞味期限の短い銘柄は、普通の投資家はヤメておいた方が賢明です。

賞味期限を判定する際のポイントですが、
ビジネスの対象顧客は、多いか?
対象顧客の特徴は、富裕層、中流、その他一般か?
それを認識しておくことが重要です。

例えば、相場の初期は、富裕層は恩恵を受けますが、中流以下は受けません。
これから投資する企業ですが、あなたは何故その企業に投資するのか、、それが投資ストーリーです。
その投資ストーリーが、何か月、何年、有効なのか、それは観察しながら判断するのですが、投資する前に、一応の判断をしておいた方が賢明です。
投資後に、自分の判断をチェックできるからです。


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紹介した6銘柄
この6銘柄に関しては、
コア的位置付けの4銘柄、
オプション的の平均以上のリスク・テイクができるチャレンジ精神の豊かな投資家に適した2銘柄
という理解をしてください。

アップル(AAPL)
フェイスブック(FB)

スターバックス(SBUX)
セールスフォース・ドットコム(CRM)
この4銘柄は、例えば25%ずつ4個をパッケージで保有すれば、多少の浮き沈みはあるでしょうが、4個合計では多分合格レベルのパフォーマンスをもたらしてくれると考えています。

セルジーン(CELG)
コーチ(COH)
この2銘柄ですが、セルジーン(CELG)は値動きが激しいです。
コーチ(COH)は、復活すると春山は期待していますが、そうならない可能性もあります。復活すれば株価は、2-3倍だと思いますが、ダメなら低迷が続くでしょう。
この2銘柄に関しては、平均以上のリスク・テイクができるチャレンジ精神の豊かな投資家に対するご紹介と理解してください。

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