2013年8月17日土曜日

二つの銘柄銘柄の選定方法

< 概略 >

私の投資する銘柄は、2つの分野・観点から選定される。

一は、サイクルに投資する手法。
景気サイクルと株式サイクルの連動を利用して投資銘柄(投資セクター)を順次乗り換えていく手法だ。極端に単純化すれば、『景気敏感株=>安定成長株=>現金』というサイクルで順番に投資企業を入れ替えていく。

企業特性はそうは変わらないから、相場のサイクルを3回も経験すれば、企業(もしくは、セクター)A、B、C、Dはこういう順番で上下する、ということを経験で学んで記憶できる。

だから、サイクル投資は簡単だ。
正確に言えば、買うのは簡単で、売って次へ乗り換える難易度が高い。
買った銘柄が順調に上昇すれば、もっと持っていたいと思うのは人情だが、そこを割り切って次へ行かねばならないのがサイクル投資のコツだ。

二つ目は、Special Situationに投資する手法。
いわゆる『テーマ投資』。どんな時でも特別な投資テーマが出現する。その他大勢の株価サイクルの動きには影響されずに、グイグイと株価が上昇する銘柄が出現する。それを見つけて投資をする手法だ。

これは簡単ではない。普段から様々な事(雑学も含め)に興味を持って調べる習慣を持つ必要がある。つまり常時アンテナを高く広げておいて、入ってきた情報をふるいにかけてゴミ企業、ゴミ投資ネタを捨てる作業を毎日するのだ。良い企業に遭遇したとして、良い企業だから株価としても良いかは別問題だ。今買うのが良いか否かの判断には、過去の経験がものを言う。


< 少し詳しく説明 >

新規投資銘柄の発掘の秘訣・・・それに関する教科書は無い。私が師と仰ぐ天才ファンド・マネージャーから頂戴した考え方を紹介しつつ、それに私の考え方を少々付け加える。

株で儲けるためには、安く買って高く売る(または、高くカラ売りして、安く買い戻す)ことができるチャンスを利用する。
その『安く買うチャンス』とは、『投資チャンス(安い株)が落ちているのを発見した。→拾いに行った。→儲かったので現金化した。』という流れの中にある。

Valueとか、Growthとコンサルが言うような区別は全然関係無い。投資家に見捨てられており、今後株価が大きく上昇する可能性を持った株はすべて『割安な株=Valueのある株』だし、業績が市場平均よりも伸びていくことから株価が他よりも大きく上昇する可能性を持った株はすべて『将来性のある株=Growthのある株』だ。
ステレオ・タイプ的なValueとか、Growthとかのおかしな区別は、「株式投資で儲ける」という目的にとっては、百害あって一利無しだから無視するべきだ。特に、Valueを投資の王道とし、Growthを軽視する投資評論は読まない方が良い。彼らの信奉するPERやPBRなどは、ここに書いたことができるようになってから習得すればよい枝葉末節な事だ。

サイクルに投資する手法では、
(1)景気サイクルを認識すること、
(2)景気サイクルに少し(半年程度と言われる)先行して動く種々のセクターの株価変動タイミングを的確に捉えること、
の2点がポイントになる。

お先真っ暗の不況の真ん中で景気敏感株を買い、景気が良くなり新聞に『企業業績が過去最高を更新』という記事が掲載され、人々が安心するようになったらさっさと売却する。人の先を行く投資だ。
景気サイクルは継続的なマクロ指標の観察という『簡単だが、地味で継続的な作業』が必要だ。私は、自分で決めたマクロ統計を週一回観察することを基本にしている。定点観測の継続が重要なのだ。
ここでの新規投資銘柄の発掘は、特別な捜索活動は不要だ。各セクターに存在する既存の企業の株価が景気サイクルをどこまで織り込んだかを観察判定することが唯一重要だ。新たな発見ではなく、今そこにある株の観察に徹すれば良い。

Special Situationに投資する手法では、投資テーマの発見がポイントだ。投資テーマは普段の生活の中に転がっている。株式市場から離れて、日々の生活で、『最近流行ってきた事、変化してきた事、必要とされていた解決策が見つかりそうな事』などを、ちょっと深く調べる。これで通常の投資テーマの90%は見つかる。投資テーマは落ちている。それを発見できるか否かだ。

当初は誰も教えてくれない。証券会社のアナリストは買い推奨などしない。多数の同意を得られないからだ。だから発見すれば大きな投資の成功が待っている。
株価が上がって1年以上も経過すれば、投資評論家や証券会社のアナリストの買い推奨が始まるので、発見は容易になる。反面、得られるリターンは時間の経過とともに低下する。

1995年以降はWebを使えるようになったので、個人投資家でも投資テーマの発見が容易になった。私自身Webで調べて、発見した投資テーマが過半数を占めている。また、いろんなセミナーや展示会に積極的に参加することも役立つ。好奇心は、投資テーマの発掘の最強の武器である。

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