2024年3月6日水曜日

最高の投資方法(11)下げには順番がある

 前回の続きです


ガス抜き下落のフェイズでは、全部が一斉に一律には下がらない

先に下がるグループ、真ん中で下がるグループ、最後に下がるグループ、のような順番がある


頻繁にみられる下げの順番は・・・

1:傷のある銘柄、直前決算でミスをした銘柄、悪材料的なニュースが出ている銘柄、これらは先に大幅に下がる


2:普通の銘柄は、序盤の下げは大したことはないが、中盤で大幅に下がる


3:この銘柄だけは残しておきたい、今の投資テーマの中心銘柄、こういう銘柄は序盤と中盤ではほとんど下がらない、もしくは上がったりするが、後半で大幅に下がる


売らなければ!、と投資家が判断したとき

次に投資家が考えることは、何を売ろうか?という売却系柄の選択だ

その選択の結果が、通常は、1,2,3の順番で売りが出る現象として反映するのだ


続く、

目次

2024年3月5日火曜日

最高の投資方法は(10)バブルは滅多なことでは発生しない

前回
1:買いの多くは平常心だが、売りは非平常心(不安な気持ち、パニック傾向)

2:買いはほとんどが指値、売りは結構な割合で成り行き注文

3:株価の上昇はユックリ、株価の下落は急速

・・・と書いたが、このことから示唆されることがある。


それは、バブルは滅多なことでは発生しない、バブルになるには数多くのハードルがある、という歴史的な事実だ


しかし、日々の報道やSNSの内容を観察していると、ちょっと大幅に上がったり、数か月間も堅調な地合いが続けば、「異常だ、バブルだ」と騒ぎ立てる傾向がある。

そして、そういう状況の時に、何かの拍子で下げが来ると、プチ・パニック的な売りラッシュが発生する


バブルに向かう過程では、このように途中で何度もガス抜き下落がくる

下図の水色の部分
この何度もやって来るガス抜き下落を乗り越えながら、バブルは成長を続けていく



つまり、バブルだ、崩壊が近い、などと騒がれることは多いが、それはバブル状態以前のフェイズである、ということだ


日本のバブル期の実証研究も存在している

バブル期には現状を肯定する風潮が世間を席巻する、バブルをバブルだと認識するのは、崩壊が始まってからだ、という歴史的な事実だ


目次

目次:最高の投資方法は

1:一番上がる銘柄を買う

2:どうやって、その銘柄を見つける

3:知る、納得する、できる

4:不安なものほど良く上がる

5:法則を発見しない<その1>

6:法則を発見しない<その2:多分こうなっているから、方程式化が困難>

7:失うものは過大評価され、チャレンジで得られるものは過小評価される

8:買いは単純、売りは複雑

9:株価の上昇はユックリで、株価の下落は急速だ

10:バブルは滅多なことでは発生しない

11:下げには順番がある

2024年3月2日土曜日

最高の投資方法は (9)株価の上昇はユックリで、株価の下落は急速だ

前回・・・・

単純な買いと複雑な売りという両者が市場でぶつかり合って、毎秒売買が成立しているので、株の売買に関して、「安いから買う、高いから売る」、という単純で対等な紐付けや対比ができない

・・・・と説明しました


株価は、今の株価が安いと思う人高いと思う人ぶつかり合いのバランスで生まれてるという単純構造ではない、という事です

とは言え、買いたいと思う人売りたいと思う人ぶつかり合いのバランスで生まれてるという構造である事は事実です


買いたいの多くは平常心で決定しているものの、売りたい人は非平常心で売ろうとしている割合が結構多いというという構造である、それが株価形成要因を考える上で重要になります

この心の要因の違いによって、買いはほとんどが指値だが、売りは結構な割合で成り行きで注文される、という差が生まれる


だから、株価の上昇はユックリで、株価の下落は急速だ、という差が生まれる


上記を板情報との関係で説明すれば、買いの発注は売り板の上まで買っていく投資家は少ないが、売りの発注は買い板の下まで売っていく投資家が多い、という事になる


続く
目次

2024年3月1日金曜日

富裕層ビジネスでは、「営業担当者が顧客よりも格段に知識経験が秀でている」必要がある

春山も富裕層を担当したことがあるが、その時に思い知ったことは、

1:Aランク富裕層には、金融機関が10~20社も群がっている
2:Aランク富裕層は数多くの金融機関から知見を習得している
3:経験年数5年未満の若造は、Aランク富裕層に教えるどころか、教わる状態


つまり、富裕層ビジネスでは、「営業担当者が顧客よりも格段に知識経験が秀でている」必要があり、それでなければビジネスを獲得できない

なお、富裕層の定義は様々だが・・・
Aランク富裕層:純金融資産500億円以上
Bランク富裕層:純金融資産100億円以上
Cランク富裕層:純金融資産30億円以上

・・・これが、世界標準だと春山は判断している

10~30億円は富裕層予備軍
1~10億円は、余裕層
~1億円は、チャレンジ層

春山は、そう言う区分をしている



ちなみに、金儲けを教えるのは、富裕層ビジネスの30%未満の部分だと思う
メイン分野は、留学を含めた子息の教育、ビジネスの相談、相続税金対策である

2024年2月26日月曜日

目次 & このブログに関して

投資を実行する前に必要な事が色々ある
知っておくこと、身に着けておくこと、態度知識スキル

社会経済ニュースや企業情報は、インプット・データだが、
そのデータを上手に解釈する、投資に役立つように解釈する、、それがもっと重要だ

<< シリーズ記事の目次 >>

2023年11月~:豊健活人生に大切な非投資のこと
2016年4月~:春山ルール
2020年4月~:推薦図書
2019年4月:日経平均株価を決めているもの
2017年12月:2018年は、2017年を確認する続編の年
2017年12月:AliPay&WeChatPayが中国を最先端の信用本位制資本主義国家に導いた
2017年10月~:For Starters & Beginners 
2017年10月~:Begnnerを卒業した人へ

2017年8月~:農業を考える
2017年4月~:2017年4月の現金化と復活
20174月~:ブランドの再編
2017年2月~:朝鮮半島問題
2017年6月~:Apple Microsoft Amazon Google Facebook再考
2017年7月~:次の30年に備えて、まずは5年先まで考えてみる
2016年8月:社会が育てる子供
2016年8月:中国の民主化
2016年5月:インフレと低金利
2015年9月:AI & Deep Learning
2015年6月:地政学リスク
2016年11月~:2017年を考える
2016年2月:2016年1-2月の相場下落
2015年12月:2016年を考える
2015年7月:名古屋証券取引所IRフェスタ2015セミナー
2015年8月:上海株式市場の暴騰&暴落

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昔のブログ → 豊健活人生
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